クラウドソーシングとは?副業で利用するメリットやおすすめサイトを紹介

2023年06月01日

副業を始めたいと思ったときに、クラウドソーシングサイトの利用を検討する方も多いでしょう。しかし、クラウドソーシングサイトとはそもそもどのようなものなのか、どのような種類があるのかなど、詳しいことまでは知らないという人も少なくありません。

この記事では、そもそもクラウドソーシングサイトとは何か、どんな種類があるのか、クラウドソーシングサイトを利用するメリットデメリットなどを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

クラウドソーシングとは

そもそも「クラウドソーシング」とは、群集を意味する「クラウド(crowd)と、業務委託を意味する「ソーシング(sourcing)」を組み合わせた造語で、企業がインターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態のことを指します。

このクラウドソーシングを簡単に行えるように案件などがまとめられているのが「クラウドソーシングサイト」で、フリーランスが仕事を探すのはもちろん、副業で稼ぐために利用されることも多いです。

受注者にとっては、好きなタイミング・場所で好きな仕事ができるというメリットがあるので、スキマ時間のお小遣い稼ぎとしても活用されています。

クラウドソーシングサイトの種類

クラウドソーシングサイトは、大きく分けると「総合タイプ」と「ジャンル特化タイプ」の2種類に分類できます。総合タイプは、幅広い内容の仕事が受けられるクラウドソーシングサイトで、選択肢が多いのが特徴です。

一方でジャンル特化タイプは、イラストや翻訳、開発などの特定のジャンルに特化した仕事を受けられるクラウドソーシングサイトを指します。選択肢は限られていますが、特定の仕事のみを受けたいという場合には、むしろ仕事の選択肢は増えるでしょう。

【総合型】おすすめのクラウドソーシングサイト

総合型のクラウドソーシングサイトへの登録を検討している方のために、ここでは、おすすめの総合型クラウドソーシングサイトを5つ紹介します。

  • CrowdWorks(クラウドワークス)
  • Lancers(ランサーズ)
  • Shufti(シュフティ)
  • coconala(ココナラ)
  • プロの副業

それぞれの特徴などを見ていきましょう。

CrowdWorks(クラウドワークス)

引用:CrowdWorks公式サイト

CrowdWorks(クラウドワークス)は業界最大級のクラウドソーシングサイトで、国内シェア率やワーカー数No.1です。仕事の種類が豊富で、250種類以上の中から自分に合った仕事を見つけられます。初心者でも働ける案件も多数あるので、フリーランスや副業を始めたばかりの方にもおすすめです。

主な仕事
  • ライティング
  • 翻訳
  • WEBデザイン
  • システム、アプリ開発
  • デザイン、ロゴ制作
  • 動画制作
依頼形式
  • プロジェクト形式
  • コンペ形式
  • タスク形式
手数料 取引金額10万以下:手数料20%

取引金額10万以上20万以下:手数料10%

取引金額20万以上:手数料5%

Lancers(ランサーズ)

引用:Lancers公式サイト

Lancers(ランサーズ)はCrowdWorksと並んで日本最大級の案件量を誇っているクラウドソーシングサイトです。40万社以上が活用しているという高い実績と信頼があり、利用満足度No.1となっています。

他のクラウドソーシングサービスと比較すると、利用者1人当たりの受注額が2.5倍という高額で、効率的に稼ぎたいという人におすすめです。

主な仕事
  • ライティング
  • 翻訳
  • WEBデザイン
  • システム開発
  • デザイン制作
依頼形式
  • プロジェクト形式
  • コンペ形式
  • タスク形式
手数料 一律16.5%

 

Shufti(シュフティ)

引用:Shufti公式サイト

Shufti(シュフティ)は主婦向けのクラウドソーシングサイトです。家事、育児の合間にできる事務作業や入力作業といったスキルがいらない仕事が豊富にあり、スキマ時間のお小遣い稼ぎに向いています。しかし、作業が簡単な分単価は低めに設定されていることが多いです。

主な仕事
  • ライティング
  • 翻訳
  • データ入力
依頼形式
  • プロジェクト形式
  • タスク形式
手数料 一律報酬額の10%

coconala(ココナラ)

引用:coconala公式サイト

coconala(ココナラ)は自分のスキルを出品するクラウドソーシングサービスです。企業が募集している案件に応募できるだけでなく、自分のスキルを出品して仕事を募集することもできます。自分の特技を生かした仕事ができて、イラストやWEB制作などの他、カウンセリング、占いといった他には無い案件をこなせるのが魅力です。

主な仕事
  • 占い
  • デザイン
  • プログラミング
  • カウンセリング
  • 翻訳
依頼形式
  • コンペ形式
  • 出品形式
手数料 販売総額の22%

プロの副業

引用:プロの副業公式サイト

プロの副業は高度なスキルを必要とする案件が豊富なので、取引金額が高額で、本業レベルの副業が可能です。そのため、気軽に副業したいという人には向いていません。ある程度のスキルを持っていて、本業レベルで才能を発揮したいという人におすすめです。Web面談を行って業務委託契約を結ぶ形式になっている点などが、他のクラウドソーシングサイトとは大きく異なります。

主な仕事
  • WEBデザイナー
  • コンサルティング
  • システムエンジニア
  • デジタルマーケティング
  • 広報
  • 人事
依頼形式
  • 案件応募形式
手数料 クライアント側が負担するため、手数料なし

【特化型】おすすめのクラウドソーシングサイト

次に、おすすめの特化型クラウドソーシングサイトを5つ紹介します。特化したスキルがある方は、こういったサイトの利用を検討してみると良いです。

  • Bizseek(ビズシーク)
  • Crowdtech(クラウドテック)
  • サグーワークス
  • REPO(ルポ)
  • SKIMA(スキマ)

それぞれの特徴などを見ていきましょう。

Bizseek(ビズシーク)

引用:Bizseek公式サイト

Bizseek(ビズシーク)は、システム手数料が業界最安値のクラウドソーシングサイトで、手数料を抑えて働きたい方におすすめです。WEBの分野に特化しており、法人のクライアントのWEB制作をサポートするなどの業務が多い傾向にあります。

主な仕事
  • システム・アプリ開発
  • WEBデザイン
  • グラフィックデザイン
依頼形式
  • プロジェクト形式
  • コンペ形式
手数料 取引金額10万以下:手数料10%

取引金額10万以上の部分:手数料5%

Crowdtech(クラウドテック)

引用:Crowdtech公式サイト

Crowdtech(クラウドテック)は、CrowdWorksが運営している、フリーランスや副業で働きたいITエンジニア・Webデザイナーに特化した求人サイトです。リモートワークの案件が多く、出勤せずに働きたいという人にピッタリです。書類審査や面談が必要になるので、仕事を始めるまでに少し時間がかかる傾向にあります。

主な仕事
  • システム・アプリ開発
  • WEBデザイン
  • グラフィックデザイン
依頼形式
  • 案件応募形式
手数料 一律:手数料20%

サグーワークス

引用:サグーワークス公式サイト

サグーワークスは、ライティングなどの記事作成に特化したサイトです。初心者でも受注できる簡単なタスクから1文字1円以上の高単価ライティング案件も兼ね備えており、幅広い方が利用しやすいという特徴があります。報酬はポイント制になっており、マイページから申請すると1pt=1円で現金などに交換することが可能です。

主な仕事
  • ライティング
  • アンケート
依頼形式
  • タスク形式
手数料 手数料無料

REPO(ルポ)

引用:REPO公式サイト

REPO(ルポ)は、パソコンとスマホのどちらからでもライティングが行えるクラウドソーシングサイトです。まとめ、コラム、体験代などの多くのジャンルのライティング案件が揃っています。17万人以上が登録している実績もあり、執筆のサポートも行ってくれるので、副業初心者の方に特におすすめです。

主な仕事
  • ライティング
依頼形式
  • タスク形式
手数料 システム利用は無料

SKIMA(スキマ)

引用:SKIMA公式サイト

SKIMA(スキマ)は、イラストやデザインの案件を特に多く取り扱っているサイトで、中には小説などの文章作成の案件もあります。案件に応募することも可能ですが、自分でスキルを出品したり独自のキャラクターイラストを販売したりなど、さまざまな稼ぎ方があります。

イラストレーター、デザイナーになりたいという方の実績作りの場として最適で、ランク制度で実績が見える化しています。

主な仕事
  • イラスト、デザイン
  • ライティング
依頼形式
  • 出品形式
  • プロジェクト形式
手数料 利用者は無料、出品者が金額に応じて11~22%の手数料を負担

クラウドソーシングサイトで副業をするメリット

ここまで、さまざまなクラウドソーシングサイトを紹介してきましたが、ここからはクラウドソーシングサイトで副業をするメリットについて解説していきます。

  • 仕事量を自分で調整できる
  • スキルアップができる
  • 人間関係の悩みが少ない

それぞれ見ていきましょう。

仕事量を自分で調整できる

クラウドソーシングでは、納品物や成果物に対して報酬が支払われることが多いため、自分のペースで自由に働けます。成果報酬型の案件は時給制などとは異なり、締切日までに間に合えばそれまでのスケジュールは自由とされていることがほとんどです。

本業が忙しかったり、家事や育児に追われていたりして、まとまった時間が取れず短時間しか仕事ができないという人でも働きやすいでしょう。単発の仕事も多数あるため、仕事量を自分で決めながらマイペースに働くことが可能です。

また、クラウドソーシングはインターネット環境が整っていれば、どこにいても仕事ができます。子育てや介護で外に出られなくても、家で仕事をしながら副業ができるのもクラウドソーシングサイトの魅力といえます。

スキルアップができる

クラウドソーシングサイトには、さまざまな職種の仕事が存在します。その種類は数百種類にも及ぶため、自分の好きな仕事ができるでしょう。本業と同じ職種の仕事を選べば、本業の仕事で役に立つスキルがさらに磨けますし、本業と別の職種の仕事をすれば、新たなスキルを身につけることもできます。

将来的に独立してフリーランスになりたいという人は、まずは副業として案件を請け負ってスキルを磨くのも良いでしょう。

人間関係の悩みが少ない

会社勤めをしていると、毎日上司や社員と顔を合わせる必要があり、人間関係の悩みによるストレスを抱え込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、クラウドソーシングサイトでの仕事は対面する必要がないため、人間関係の悩みが少なくて済みます。クラウドソーシングサイトで仕事をするにしても、最低限のマナーやコミュニケーションスキルは求められますので、適度なコミュニケーションスキルは持っておくべきでしょう。

クラウドソーシングサイトで副業をするデメリット

次に、クラウドソーシングサイトで副業するデメリットを3つを紹介します。

  • 収入が安定しない
  • 継続の仕事が少ない
  • 報酬から手数料が引かれる

それぞれ解説していきます。

収入が安定しない

クラウドソーシングサイトで仕事を受ける際のデメリットとしては、収入が安定しないことが挙げられます。単価が安い仕事や単発の仕事も多いため、収入が不安定になりやすいです。

プロレベルのスキルがない主婦や学生や初心者なども仕事が行えるので、ほとんどの単価が安く設定されています。初心者であれば、単発の仕事は実績作りと割り切って安い案件でも挑戦しておくと良いです。

継続の仕事を受けられるようになれば、収入は多少安定していきますが、それでも案件がなくなってしまうこともあります。収入に不安を感じてしまう人も少なくないようです。

継続の仕事が少ない

クラウドソーシングの仕事の中には継続的に依頼されるものもありますが、基本的には単発の仕事が多いです。特に、職務経験や実績やスキルの提示がない人は、継続的な仕事をもらうのが難しくなります。単発の仕事を真面目にコツコツと行い、クオリティーの高いものを納品していけば、継続依頼につながるでしょう。まずは単発の仕事を丁寧にこなすことを意識すると良いです。

報酬から手数料が引かれる

ほとんどのクラウドソーシングサイトでは、手数料や振り込み手数料が発生します。10%から30%の手数料が引かれるため、実際にもらえる金額は手数料や振込料が差し引かれた額であることを踏まえておかなければいけません。

手数料などを確認しておかないと、「思っていたよりも収入が得られなかった」ということになりかねないのです。また、受けた仕事の金額が多くても、それだけ引かれる額も多くなることにも注意しましょう。

クラウドソーシングサイトでおすすめの仕事

初心者の方は、まず低単価の案件を受注して実績を作ることから始めると良いです。まずはデータ入力や文字起こし、アンケート入力などの、簡単な案件から挑戦してみてください。クラウドソーシングサイトの利用の流れが分かってから、高単価の案件に挑戦していきましょう。

ライティングや動画編集などは資格も必要ないので、特別なスキルを持っていない方でも、ある程度勉強をすれば応募ができます。また、スキルに自信がある方は、翻訳やWEBデザイン、システム・アプリ開発などの高単価の案件に積極的に応募してみてください。

クラウドソーシングサイトに関するQ&A

最後に、クラウドソーシングサイトに関するよくある3つの質問にお答えします。

  • クラウドソーシングは稼げる?
  • クラウドソーシングは何歳から利用できる?
  • クラウドソーシングサイトを利用する流れは?

順番に見ていきましょう。

クラウドソーシングは稼げる?

クラウドソーシングは、工夫次第で稼ぐことが可能です。クラウドソーシングでの平均月収は約4.5万円ですが、これは初心者も含めた金額で、中には10万円以上稼いでいる人もいます。

プロフィールに職務経験や実績、スキルなどを可能な限り記入し、それらの情報を応募のフォームにも記載しておけば、仕事を受けられるチャンスが増えてきます。実績を重んじているクライアントも多いため、積極的にチャレンジしていきましょう。

クラウドソーシングは何歳から利用できる?

基本的には18歳から利用できます。中央企業庁の報告によると、半数以上を30代から40代の人が占めており、19歳以下の人は0.8%に過ぎないという調査結果が存在しています。18歳未満の方の多くの本業が学業であるために、18歳以下の人に利用制限を設けているサイトが多いのです。

また、クラウドソーシングサイトには悪徳案件も存在するため、危険回避の面でも18歳以上の利用をおすすめします。ただし、全てのクラウドソーシングサイトが年齢制限を設けているわけではなく、未成年でも使用できるサイトもあります。

クラウドソーシングサイトを利用する流れは?

クラウドソーシングサイトの多くが、アカウント登録をするだけで利用可能です。登録時には、普段利用しているメールアドレスを入力する必要があります。登録が終わったら、仕事の依頼を待つこともできますが、能動的に仕事に応募していくのがおすすめです。

タスクであれば初心者でもすぐに応募できます。自分のスキルに合った仕事を選んだら、期限内に仕事を終わらせ納品します。仕事が終了したら、報酬を受け取るための手続きを行う必要があります。

まとめ

クラウドソーシングは企業がインターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態のことです。クラウドソーシングサイトには、「総合タイプ」と「ジャンル特化タイプ」の2種類があります。得意なスキルがある方はジャンル特化タイプのクラウドソーシングサイトを選ぶと良いでしょう。

クラウドソーシングサイトは、仕事量を自分で調整できる、スキルアップができる、人間関係の悩みが少なくて済むなどのメリットがあるので、副業を始めてみたいと思っている方は、ぜひ挑戦してみてください。将来的にフリーランスを目指している方にもおすすめです。

top