内職は在宅副業におすすめ?人気の内職10選をまとめて解説

自宅でマイペースに仕事ができないかと考えた際、気になるのが在宅副業の内職ではないでしょうか。内職は職場の人間関係や時間に気を使わなくて良いので魅力的ですが、「きちんと稼げるのだろうか」と不安を感じる人は少なくありません。

そこでこの記事では、内職のさまざまな種類をはじめ、メリットやデメリット、注意点など、幅広くご紹介します。

そもそも内職とは

内職と聞くと、「自宅でする仕事」というイメージをする人は多いでしょう。「近年良く耳にする在宅ワークの仲間?」と思いがちですが、実は両者には明確な違いがあります。

在宅ワークは主にパソコンなどを使って作業するフリーランス(個人事業主)であるのに対し、内職は企業に雇用されている家内労働者という扱いになります。

フリーランスのように報酬を自身で決定できませんが、家内労働法などに守られており、最低賃金も設定されているため、初心者でも安心して収入を確保できるお仕事形態といえるでしょう。

内職の主な仕事内容

在宅ワークが主にパソコンを使った作業であるのに対し、内職は誰でも取り組める手作業の求人が多いです。例としては、シール貼りやポケットティッシュのチラシ入れ、カプセル作り、袋詰めなどがあります。

自分の趣味やスキルを活かして取り組めるものならば、アクセサリー作成や部品の組み立て、宛名書き(手書き)、造花作成などを選ぶのも良いでしょう。

内職で得られる収入

内職で得られる収入は、作業の内容や技術によって変わります。基本的には「1つ=○円」と計算され、シール貼りならば1つ0.1~2円、袋詰めなら0.5~5円、ポケットティッシュのチラシ入れは1円などとなります。

アクセサリーや造花作成などの技術が問われる作業を選べば、1つ5~80円となるため、より効率良く稼げるでしょう。

1時間あたりの賃金で計算すると平均的には520円程度、ひと月にすると2~4万円稼げるということになります。作業時間と賃金が見合うかどうかを事前に考えておきましょう。

在宅副業でよく募集されている内職9選

在宅副業では非常にさまざまな内職案件が募集されています。はじめて内職に挑戦する人は、「どれを選べば良いか分からない」と悩んでしまうことも少なくありません。

ここでは、在宅副業の内職のなかで人気のある職種やメジャーな職種を9種類ご紹介しています。初心者でも安心な仕事や自身の特技を活かせる仕事など、さまざまな仕事があるのでぜひ参考にしてください。

シール貼り

内職の中で特に人気が高いのがシール貼りの仕事です。ハガキやおもちゃなどの商品が自宅に郵送されて届き、その商品に値札や宛先、バーコード、装飾、誤字脱字の訂正シールなどを張り付けていきます。

一見簡単そうに見えますが、正確な位置に貼るという繊細なスキルが求められます。時給に換算すると500~600円程度ですが、慣れてきたり高度な作業ができるようになったりすると1,000円を超える可能性もある仕事です。

梱包

フリマアプリなどで発送するときのように、さまざまな商品を梱包資材を使って包む仕事です。具体的には、「商品に緩衝材を包む」や「包装紙で包む」、「袋に詰める」、「本にチラシをはさむ」などが主な作業として挙げられます。

場合によってはシールを貼ってから梱包するなど、作業が追加されることもあります。文房具や100円ショップで見かけるお馴染みの商品も多いため、楽しみながら作業できるでしょう。

宛名書き

宛名書きは、郵便物の宛名を手書きする仕事です。送付物によっては、パソコンなどのデジタル書体ではなく、手書きの宛名を求められる場面があります。印象の良い綺麗な字を書けるスキルが必要なので、「書道を習っていて字には自信がある」という方などに向いている仕事といえるでしょう。

造花・リボンの作成

手芸などの細かい作業が好きな人には、造花やリボンを作る仕事がおすすめです。造花やリボンの作成はそれぞれのやり方を覚える必要があり、丁寧に作業するスキルが求められ、1個に対する作業時間もある程度必要です。

しかし、慣れてきてクオリティの高いものを提供できるようになれば、1つにつき10~20円などの高額な案件も担当できる可能性があります。造花やリボンの素材は郵送されてくるので手間もかからず、楽しみながらマイペースに続けられるでしょう。

ティッシュの広告入れ

街のティッシュ配りなどで見かけるポケットティッシュの中に入っている広告を入れる作業です。チラシを入れるだけなのでとても簡単で、スキルなども必要ないため、初心者の方でも気軽にスタートできる仕事といえるでしょう。細かい作業や部品がないので、子どもやペットがいてもトラブルになる心配が少ないです。

また、作業をはじめるのに準備がいらないため、スキマ時間ができたらすぐ取り組めるのも大きな魅力です。ただし、一度に数千個のティッシュが届くこともあるため、作業・保管スペースが確保できるかを確認しておく必要があります。

アクセサリー制作

繊細な作業が得意な人に向いているのがアクセサリー制作です。ビーズや天然石を使い、ピアスやシュシュ、ブレスレット、ネックレスのチェーンなどを作成します。グルーガン(ホットボンド)で取り付けをしたり、簡単な手縫いなどができるスキルが求められます。

そのため、元々手芸を趣味にしている人や細かい作業が得意な人に向いている仕事といえるでしょう。

部品の組み立て

小さな部品をはめたり、ネジを止めたりといった簡単な組み立てをする仕事です。現代では主に機械で行いますが、細かすぎる作業などは内職で発注されることがあります。作業マニュアルがあり、道具はドライバーを使って行い、傷や動作の確認作業も併せて行うことがあります。

また、電子部品だけでなく、キーホルダーやボールペン・シャープペンの組み立て、お守りなども扱う場合も少なくありません。細かい部品が多いため、子どもやペットがいる場合は危なくならないようにスペースを確保する必要があります。

 

カプセル詰め

街で見かけるガチャガチャの丸いカプセルに中身を入れる作業も内職で発注されることがあります。基本的にはカプセルの中に景品と説明書を詰めるだけの簡単な作業です。商品はおもちゃやフィギュア、アクセサリー、面白グッズなど、種類が豊富なので楽しみながら飽きずに作業を続けられるでしょう。

作業単価は1つにつき1~3円であり、他と比べると効率が良いのも魅力です。ただし、作業のために預かった景品やカプセルは場所を取るため、作業スペースを確保しておく必要があります。

水引作り

造花・リボン作業に興味のある人は水引(みずびき)作りもおすすめです。水引とは、ご祝儀袋や香典袋の表についている数本の紐をリボン型に結んだものをいいます。水引には伝統的な結び方の種類があり難しそうに感じますが、手順や覚えることは少なく作業のスキルもそこまで求められません。1つにつき0.5~5円と高収入が期待できるため、手先が器用な人におすすめの仕事です。

在宅の副業として内職をするメリット

内職のスタイルは一般的な仕事と比べると少し特殊ですが、内職には自宅作業ならではの魅力的なメリットがたくさんあります。ここでは、在宅の副業として内職をするメリットを見ていきましょう。

メリットをチェックすることで、自身の性格や特性が作業にマッチしているかを判断できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。

人間関係に悩まされることがない

内職は基本的に自宅で完結する仕事です。そのため、「職場の人間関係が苦手」と感じている人にとって魅力的な職場環境といえるでしょう。

内職は作業が簡単で商品も郵送で届くことが多く、仕事をもらうときと納品するときの2回程度しか顔を合わせるタイミングがありません。内職は人と関わるのが得意でない人にこそ向いている仕事といえるでしょう。

スキマ時間に作業を進められる

内職などの在宅での仕事を探している人は、ほかの用事で忙しいという人も多いのではないでしょうか。内職は生活のスキマ時間を活かして、効率良く収入を確保できるのが大きなメリットです。

例えば、子どもを寝かしつけたあとの数時間や、学校や保育に行っている日中、他の仕事が終わったあとの余暇の時間など、少しずつ作業を進められます。そのため、生活のなかで仕事のためにまとまった時間を確保できない人に向いています。

自分なりの方法で仕事ができる

内職では、基本的に同じ作業を何度も繰り返す仕事です。単独作業ではありますが、自分なりの方法にカスタマイズして効率的に仕事ができます。作業用品の配置や順序を決めておく、効率良くできる時間帯に作業をする、音楽を聴きながら作業を進めるなど、自分の一番快適な手順を選ぶことが可能です。

大人数で集まって行う作業だと職場や先輩のルールに従わないといけないことが多々ありますが、内職であれば自分なりの快適さを求められるでしょう。

在宅の副業として内職をするデメリット

在宅での内職と聞くと、「簡単そう」と感じる人は多いでしょう。確かに作業自体は難しくありませんが、内職のデメリットを知らずに仕事を開始してしまうと、思いがけないストレスを抱えてしまう可能性があります。

ここでは、主なデメリットについて解説するので事前にチェックしてみてください。

時給に換算すると給料が安い場合もある

内職の作業内容によっては、「給料が安い」と感じてしまうことも少なくありません。アルバイトなどの最低賃金は近年も上昇を続け、東京都では1,113円、大阪府では1,064円、福岡では941円と高額になっています。

一方、内職は単価が低く主に出来高制なので、慣れない作業ではアルバイトの時給を下回ってしまう可能性があります。仕事に応募する際は、スムーズにこなせるか、自分に向いている作業か、作業と賃金は釣り合っているかなどを必ず確認してください。

参考:地域別最低賃金の全国一覧

在宅で働ける環境作りが必要になる

内職の作業は簡単なものが多いですが、どの作業でも部品や素材などを広げて進めるため、作業環境を整えなければいけません。作業以外にも預かったパーツや完成品を保管するスペースなども必要です。

そのため、「部屋が狭くなってストレスが溜まる」や「子どもが騒いで集中できない」など、住環境が在宅副業に対応しているかを事前に確認しておきましょう。

在宅副業で内職をする時の注意点

在宅副業で内職をするという働き方は少し変わった勤務形態であるため、初心者の人だと思いがけないトラブルも起こる可能性もあります。ここでは、在宅副業で内職をするときの注意点を解説します。よく知らずに仕事を開始してしまうと損をしてしまうこともあるので、一度チェックしておきましょう。

内職で詐欺に巻き込まれる場合もある

内職の案件は非常に多く、中には悪用目的や詐欺に巻き込まれることもあるので注意が必要です。怪しい案件の特徴は、仕事を開始するにあたって必要なマニュアルや教材の購入や、登録料などを要求してくる場合です。少しでも不自然だと感じる案件には手を出さないように注意してください。

また、「資料請求が必要」という理由で、個人情報を提出させる案件も増えています。仕事に不要な内容を聞き出そうとする企業の場合だと、悪用されることもあるので気をつけましょう。

極端に単価が高い/低い案件に気を付ける

はじめて副業内職に挑戦する人は、初心者だからというような理由で単価が極端に低い案件に手を出してしまうことがあります。いくら初心者といっても、時間ばかりかかって稼げない状況では困ってしまうでしょう。

しかし、反対に稼ぎたいからといって極端に単価の高い案件に手を出すと、熟練したスキルが必要となることがあり、ノルマがこなせずトラブルにつながってしまう可能性があります。

作業内容や量、確保できる作業時間、自分のスキルなどをしっかりと考慮してから応募するようにしましょう。

 

稼ぐ金額が高くなると確定申告が必要になる

簡単だからと多くの発注を受けてたくさん稼いでしまうと、確定申告が必要となる場合があります。副業の人は内職だけで20万円、専業で内職している人は48万円を超えると確定申告しなければなりません。

確定申告をすると住民税が増えて会社にバレてしまうので、副業禁止の会社で働いている人で内職をしているという場合は要注意です。家計を助けるために内職をしている主婦・主夫の人も、稼ぎすぎてしまうと扶養から外れてしまう点に注意してください。

まとめ

内職による副業は、自分の好きな時間に取り組むことができ、楽しみながらできる職種が多くあります。内職には地味なイメージがあるかもしれませんが、自分の好きな場所で都合の良い分だけ働ける在宅の副業内職は、現代にマッチした新しい働き方といえます。

注意すべき点は多いですが、それらを理解したうえでマイペースに副業をはじめてみてはいかがでしょうか。

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